ジム・トンプソンの家。タイ旅行における人気観光スポット。

ジム・トンプソンの家 Jim Thompson House
ジム・トンプソンの家

 

ジムトンプソンとは?

JIM THOMPSONJIM THOMPSON

ジムトンプソンは1906年生まれのアメリカ人である。
第二次世界大戦前は建築家として働いていたが、34歳の時、アメリカ陸軍に志願してヨーロッパで従軍する。
第二次世界大戦の終了間際にOSSの情報将校としてタイに派遣され、退役するまでバンコクで勤務し、その後もタイに永住した。
彼はタイの家内産業であったシルクの手織りに興味を持ち、その普及に没頭する。
デザイナーとしても、染色家としても、天賦の才能に恵まれていた彼はプリント模様のシルクを生み出し、その結果、タイシルクの名を世界的に広めた。

ジムトンプソン・ハウスの資料より

1967年3月26日に、休暇で訪れていたマレーシアで失踪し、マレーシア軍や警察、現地の住人などのべ数百名を動員した大規模な捜索活動にも拘らず、その姿は二度と見つかる事はなかった。

失踪当時はベトナム戦争が激化しており、それに伴い東南アジアでも諜報活動が盛んになっていた。

OSSとはアメリカの諜報機関であるCIAの前身機関であり、トンプソン自体が以前諜報機関に所属し、失踪当時もアメリカなどの諜報関係者と接触を持っていた。

また、政変が繰り返されていたタイの政府上層部や反政府指導者に知人が多く、身代金目的の営利誘拐から諜報活動がらみの誘拐と暗殺、単なるジャングルでの遭難から地元住民による殺害まで、さまざまな失踪理由が取りざたされたものの、現在に至るまでその行方も生死も謎のままである。

 

参考書籍

 

ジム・トンプソンの家

元々ニューヨークで建築家として活躍していた事からジム・トンプソンの家は様々なアイデアが取り入れられている。

基本的にはタイの古い建築様式を取り入れ、チーク材を使って作られている。

家の周りは木々など自然に溢れ、バンコクというコンクリートで囲まれた都会において安らげる癒やしスポットとなっている。

 

Jim Thompson House trees (1) Jim Thompson House trees (6) Jim Thompson House trees (9)

 

Jim Thompson House trees (8)ジムトンプソンが特に好んだという部屋からの景色

 

Jim Thompson House trees (10)タイの風習に従って占い師を雇い、家や庭には様々な宗教上のモニュメントも置いている。

 

庭には池もあり、鯉が泳いでいた。

Jim Thompson House pond (1) Jim Thompson House pond (2)

 

家の前には川が流れており、家の建築に使った木材や家の前の工場で生産されていたタイシルクも船で運ばれた。

Jim Thompson House river (2) Jim Thompson House river (1)

 

このように船を使うことで、重量のある物も水に浮かべて大量に運ぶことが出来るため、トラックなどが無く陸路での大型輸送が困難だった時代は船での輸送の方が効率的だった。

同じ理由から日本でも江戸をはじめ大阪などの都市部では街中にこうした水路が整備されていた。

東京の下町の多くでその名残を今も見ることが出来るだろう。

 

池や川、海もそうだが住んでいる場所に近くにこうした水のある環境というのは自分も非常に憧れる。

ジムトンプソンの場合、莫大な資産を持っていただろうから、こうした住居環境の整備も費用面での制限は無かっただろう。

資金面での制限はあるだろうが、自分も可能な限りはこうした理想の住居環境というのを整えたいと思った。

 

家には彼が集めた骨董品が飾られている。

多くが中国の物だ。

Jim Thompson House interior (1) Jim Thompson House interior (2) Jim Thompson House interior (4) Jim Thompson House interior (5)

 

Jim Thompson House interior (6)沖縄のシーサー同様に獅子をモチーフにしたとされる置物。

魔除けの意味を持つと考えられている。

 

他にもメインの家には多くのインテリアが飾られているが、そちらは撮影不可。

中国や東南アジアの骨董品や銀製品等があった。

 

タイシルク

ジムトンプソンのタイシルクの特徴としては、プリント模様や独自の光沢があげられる。

タイで使われるシルクはイサーン地方で生産されている。

イサーン地方の蚕は、通常の蚕よりも太い糸を吐くため肌触りが若干荒くはなるものの、独特の光沢が生まれる。

thai silk from Silkwormタイシルクが出来るまで(英語での説明文)。

white cocoon and raw silk白い繭や絹繊維。これがジムトンプソンの製品になっていると思うと不思議な感じ。

 

Jim Thompson shop敷地内にはジムトンプソンのショップもある。

服や鞄を中心に様々な製品が売られている。

日本円にして数千円のものも多く、手頃な価格だと思う。

 

タイの観光地としては?

今回ジム・トンプソンの家を訪れた理由はバンコクの観光地の中でも比較的評判が良かったからである。

感想としては、バンコクという都会にいることを忘れさせてくれるぐらい自然豊かで、建物やインテリアなど様々な事に興味も持てたしとても満足した。

 

ジム・トンプソンの家を訪れ、30分程度のツアーにも参加してみた自分からすると、以下の様な人には是非オススメしたい。

ジム・トンプソンという人物に興味がある人
これから家を建てる人、建築学を学んでいる人
インテリアに興味がある人
タイを含めた東南アジアや中国の歴史、骨董品に興味のある人

 

まず、スパイから実業家での成功など波乱の人生を送ったジムトンプソンの生涯はミュージカルにもなっており、彼自身に興味のある人も多いだろう。

そういう人にはツアーガイドが彼の嗜好やインテリア、家作りに対するこだわりなども解説してくれるので面白いと思う。

 

ジム・トンプソンの家は、1年を通して平均気温の高いバンコクならではの風通しの良い家になっている。

また、高床式の家になっており、湿気を滞らせないでカビを防ぐなど、タイをはじめ、東南アジアで家を建てようと思っている人は参考になる部分も多い。

木の温かみが感じられ、周りの自然にもマッチしており、都会のオアシス的な場所になっている。

 

これから新居に引っ越すという人は、ジム・トンプソンの家を見た後だと、アジアンテイストのインテリアで整えたいと思うかもしれない。

彼のコレクションでもある骨董品から中国や東南アジアの歴史も説明してくれるので、この辺の歴史に興味のある人も面白いと思う。

特に、自分が印象に残ったのは、サイアムというのは昔のタイの呼び名であるシャム王国から来たということだ。

サイアムはバンコクにおける若者の街で、東京で言えば渋谷・原宿のような街である。

シャム王国というのを少し昔世界史で学んで知っていたので、そうだったのかと少し感動した。

 

タイシルクに関しての説明はあまりなく、シルク工場の跡地があるぐらい。

ジムトンプソン製品の品揃えやショップ自体もそこまで多いものではなく、こうしたタイシルクや製品目当ての人はガッカリするかもしれない。

 

ジム・トンプソンの家への行き方

BTSサイアム駅の隣であるサナームキラーヘンチャート駅(National Stadium)から歩いて10分もかからない。


(右上の枠の記号(Full Screen)をクリックして拡大で表示すると見やすくなる。地図は右上の記号から保存や各種SNS等での共有も可能)

ジム・トンプソンの家は上の地図では灰色のチェック。

 

BTSサナームキラーヘンチャート駅(ナショナル・スタジアム駅)からは無料の電気カートで送迎もしてくれる。

また、タイシルクや木材を運んだセン・セープ運河を走る運河船でのアクセスも可能。

これを使うと、ジム・トンプソンの家の目の前に停まる。

 

 

Jim Thompson House gate

ジム・トンプソンの家の家を出ると、「ああ、やっぱりバンコクだ」と思ってしまうぐらい、構内と構外では雰囲気が全く異なる。

自然豊かな都会のオアシスであり、別の空間に行ったかのような感覚に陥る。

構内にはカフェもあるので、ゆっくりと休みながら時間をかけて観光するのがおすすめだ。



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ABOUTこの記事をかいた人

付利意雷布亜(フリーライファー)

東南アジアを中心に、1年のほとんどを移動しながら生活している海外旅行のエキスパートです。このブログでは旅行者の視点から、旅行者向けに、タイ、ミャンマー、ラオスのお役立ち情報とフリーター経験をもとにしたアルバイター向けの情報も掲載しています。