近年日本政府がタイ人へのビザ緩和した事により、タイと日本の往来が急増している。その結果タイ行き航空券も安くなった。手数料の安いネットで予約すれば航空券代を3万円以下にするのも難しくはない。
ホテル代は泊まるホテルによって一概にも言えない。ただ、1泊3000円出せばバンコクの中心部でもそれなりのクオリティのホテルへと泊まることが出来る。ツアーも旅行中まるまるお願いするのではなく、現地でアクティビティごとに申し込みをすればそれなりに安くすることはできる。
観光中にかかる費用は人によって大きく異なる。夜遊び・風俗目的であればこれらの割合は大きくなるだろう。もちろん、根本となるタイバーツへの両替についてもできる限り手数料を抑えるべきだ。
この記事では
▶ タイ旅行における「航空券」と「ホテル」、「ツアー」の予算
から
▶ タイ観光中にかかる費用
として「両替手数料」から「食費」「移動費」「通信費」「風俗・夜遊び代」「お土産」「マッサージ」
▶ 海外旅行保険の必要性
についてまで旅行の質をそのままに費用だけを抑えるコツや旅行の目的別にコストパフォーマンスを高める具体的な方法も含めて詳しく紹介していきたいと思う。
タイ旅行でも、誰もが同じぐらい必要であり、その費用の多くを占めるのは航空券代とホテル代になる。この2つを最も安く済ませたいのなら、下記サイトから航空券とホテルをセットで予約すれば良い。
航空券とホテル(2日以上の宿泊)のセット予約で航空券代・ホテル代に割引が適用される。
目次
タイ旅行で必要になる費用
タイ旅行と言っても、1人旅から友達同士、カップルから家族旅行まで様々な形がある。カップルでの観光なら、ホテルに予算の多くを配分するだろう。友人同士、一人旅の節約旅行であれば、ホテルの宿泊費用もできる限り抑えようとするはずだ。
費用は旅行目的だけでなく、時期によって大きく異る。年末やお盆、ゴールデンウィークなどは航空券とホテル代だけで10万円を超えてしまう場合もあるだろう。
下記で紹介する費用は別段の記載が無ければ、同様に1人当たりの金額で述べていく。子供料金があったり、ダブルベットなら1人分の料金しかかからなかったりするので、更に安くなる部分もある。こうした特別料金があればそれにかんしてもその都度記載していきたいと思う。
※参考までに、2018年10月現在 1バーツ=3.46円
時期やどのような旅行かによっても費用は異なるため、あくまでも参考程度の知識として頭に入れてほしいと思う。
▶ 航空券代
成田、羽田、関西発のバンコク行き直通便も時期によっては往復3万円から購入可能である。エアアジアやスクートといったLCCを使えば難しくはない。
地方空港からは経由便で安くタイへ行くことも出来る。GWやお盆、年末を避ければ、1人往復3~6万円程度になるだろう。
料金のチェックなら下記サイトが便利である。
「出発地」「目的地」を入力し、「出発日」「現地出発日」「座席種別および旅行者」を選択することで航空会社及び料金をまとめて調べることができる。
▶ ホテル宿泊代
安く済ませたい場合、ドミトリー式の部屋(1つの部屋にベッドが複数ある部屋)で1泊1000円程度。バンコクでも安宿街のルンピニーやカオサンでなら可能だ。スクンビット界隈でもシングルルームなら1泊2000円程度からある。
1人旅で1泊5000円、カップルで1泊10000円のホテルに泊まると考えて1週間(6泊)3万円を出せば、4つ星から5つ星ホテルにも泊まることは出来る。
バンコクで一番の高層ホテル「バイヨークスカイホテル」もシーズンでなければ1泊1部屋8000円程度で泊まれる。

▶ ツアー
バンコクからの現地ツアーだと古都アユタヤや水上マーケットを回るツアー、ニューハーフショー、パタヤでウォータースポーツを楽しむ日帰りツアーがある。
>>> カリプソ・キャバレー(Calypso)・ニューハーフショー
チェンマイでは郊外にある世界遺産、少数民族の村を巡るツアーや自然で楽しむアクティビティが人気である。
ツアー料金も、拘束時間や移動距離によるので一概には言えない。移動を含まないものであれば3000円程度になっている。丸1日のツアーでは1万円弱かかることも多い。
出発地の日本から帰国まで添乗員を付けるタイプのツアーだと、ホテル代、航空券代は込になることが多い。ただ、現地での出費以外でも、1人10万円は越えるのが普通だ。
▶ 食費
1日1人800バーツ(約2770円)あれば節約せずとも楽しめるはずだ。1週間だと計5600バーツ(約19400円)が目安となる。
少々高めのお店で注文したライスベリーとグリーンスムージ。220バーツ(約760円)。外国人や現地富裕層向けのお店なので、値段は日本よりも少し安いぐらいである。味は満足できるレベルのレストランだった。
タイ料理を中心にして、現地のローカルレストランやコンビニの冷凍食品を中心に食事して過ごせば、1日100から200バーツ(346円から693円)以内に収めることも可能である。
ただ、せっかくの旅行であれば、食事は少々豪勢にして過ごすのが良いかと思う。節約旅行でないなら、我慢せず、食事にお金をかけた方が満足のいく旅行になるはずだ。
▶ 交通費
旅行期間中を同じ都市で過ごした場合、1日300バーツ(約1040円)程度、1週間で2100バーツ(約7280円)使えば、十分広い範囲を動けるはずだ。
バンコクのように都市交通が発達している都市部なら、広範囲を移動してもそこまで料金はかからない。
ただし、タクシーやトゥクトゥクなどのチャーターを使えば1回100バーツ(約346円)以上かかってしまう。アユタヤなど、遺跡を回るのにチャーターが必要な観光地では1日あたりの移動費も高くなるだろう。
▶ 通信費
1週間100バーツ(約346円)程度で旅行者向けSIMを購入することが出来る。タイ現地SIMカードはパッケージの古いタイプが日本でも安く売られている。
詳しくは下記記事を参考に。

SIMフリーの携帯電話を持っていない場合は現地SIMカードを使うことができない。SIMフリー携帯を持っていないなら、現地でSIMフリー携帯を購入するか、タイで使えるWiFiルーターをレンタルするのが良いだろう。WiFiルーターのレンタルサービスだと、1週間で数千円程度は最低かかる。それでも携帯電話の国際ローミングを利用するよりは安い。
▶ 風俗・夜遊び代、お土産、マッサージ、その他
風俗・夜遊び代、お土産、マッサージ、その他における費用が半分以上を占める人もいるだろう。
風俗・夜遊び代は人によりけりで一概には言えない。ただ、毎日バンコクのゴーゴーバーで夜遊びをするとなれば1日2万円は覚悟した方が良い。バンコクのゴーゴーバーは値段も上がっているので、日本と比べて特別安いとは言えなくなっている。ただし、飲むだけ、見るだけなら1日数千円でも十分に楽しめるかと思う。
健全なマッサージは1回1000円程度から可能であり、様々なトリートメントを含むマッサージでも3000円程度となっている。値段も安いのでタイにいる間は毎日通うという人も多い。
他にも殆どの人が友人等へお土産を購入すると思う。
これらを合わせて1日5000円程度で考えれば、1週間で3.5万円程度だ。
1週間のタイ旅行でかかる費用の目安
従って、1週間のタイ旅行でかかる費用の目安としては
▶ 航空券代 5万円
▶ タイのホテル宿泊代 3万円(1泊5000円程度)
▶ 食費 2万円(1日3000円程度)
▶ 交通費 0.7万円(1日1000円程度)
▶ 通信費 0.1万円(1週間1000円程度)
▶ 風俗・夜遊び代、お土産、マッサージ、その他 3.5万円(1日5000円程度)
総計 14.3万円
1人当たり14.3万円なので、15万円程度用意すればストレス無く1週間のタイ観光を楽しめるだろう。もちろん、一概には言えない中で具体的な数字を出しているので、あくまでも参考程度に。
下記では日本にいるうちに支払う航空券とホテル、ツアーとタイ観光中にかかる費用に分け、料金を抑えるコツとともに更に詳しく述べていきたいと思う。
タイ旅行における航空券とホテル、ツアーの予算
タイへ行く前にかかる費用であり、旅行者が避けられない出費として「航空券」「ホテル」の費用があげられる。
また、家族での旅行や高齢者がいる場合は便利な「ツアー」も利用した方が楽だろう。
下記では航空券とホテルを最安値で予約する方法から、プランごとに利用可能な現地ツアーを紹介をしていく。
タイ行き格安航空券とホテルを安く予約する方法
ホテル予約サイトの中にはホテルだけでなく、航空券の予約も可能なサイトがある。こうしたサイトで航空券の予約を行うと、片道600円、往復で1000円の手数料が取られる。
しかし、こうしたホテル予約サイトの中には航空券の予約をした人を対象にホテル代の割引を与えているサイトがある。この割引が非常にお得であり、航空券の予約で支払った手数料程度は余裕で取り返すことが出来る。
航空券を予約した人(片道でもOK)に10日程度の割引期間限定セールがなされる。これが他のホテル予約サイトとは比べ物にならないぐらい安くなっている。本当に安くなっているか不安な場合でも、アゴダなど、別のホテル予約サイトで値段を調べてみれば良いだろう。
航空券を予約した後に、ホテルの予約ページに入ると、下記のように割引や特典が適用されるホテルが並ぶ。緑のバーが目印となる。10~30%の割引が適用されるホテルはタイ・バンコクでは半分以上になった。
宿泊料金の割引だけでなく、レイトチェックアウト(数時間遅いチェックアウトの事で、例えば、2時間のレイトチェックアウトが可能なら、本来12時までのチェックアウト時間が14時まで延長となる。)が無料で付いてくるといった特典もある。
また、このサイトではツアー予約により割引を受けることも出来る。航空券とホテル(2泊以上)を一緒に予約するとツアー割引が適用された価格になる。ちなみに、ツアーと言っても添乗員が旅行期間中に一緒に同行するわけではない。単に、航空券とホテルをセットで予約する事をツアーと呼んでいる。
ツアー予約により割引を受けるためには、まず下記リンク先で
▶1.出発地(成田・羽田、関空はもちろん、地方空港でもOK)
▶2.目的地(バンコクなど)
▶3.往復
▶4.出発日、現地出発日
▶5.客室(何人かをアテンドする場合は1人1部屋になるだろう)、人数(大人、子供)
▶6.航空券発着日と別の日付でホテルを予約へチェック ⇒ チェックインとチェックアウトの日付
を入力する。
今回は例として12月1日の日本発で価格を見てみる。7泊8日のタイ旅行とし、帰りの現地を出るのは12月8日になる。
ツアー価格にするためホテルは「最低」2泊分も一緒に予約しなければならない。「航空券と別の日付でホテルを予約」にチェックを入れる(全日程同じホテルに宿泊する場合はチェックは不要)。
ホテルへのチェックインは12月3日、チェックアウト12月5日とする。全ての項目が入力し終わったら黄色の検索ボタンを押す。
次に12月3日から2泊(チェックアウトは12月5日)宿泊するホテルを選択する。今回はバンコクの人気準高級ホテル「マジェスティック・グランデ・ホテル」をチョイスした。価格を抑えたければ、もちろん格安ホテルでも良い。
一番安い部屋のプランで40148円。少々高く感じるかもしれないが、この価格はすでに航空券代も含んでいる。もちろん、航空券は往復の値段である。客室タイプにある青い選択ボタンを押すと次に航空券を選択するページに移る。
絞り込みの結果を見てみると、経由便の中国国際航空であれば追加料金無し(40148円)で行くことが出来る。
東京からバンコクへの直通便だと、+3895円でスクートというLCCの利用も可能である。
まとめると
準高級ホテル(2泊分)+ 中国国際航空(北京経由) ⇒ 40148円
準高級ホテル (2泊分)+ スクート ⇒ 44043円
となる。
マジェスティック・グランデ・ホテルの価格を同じ条件(12月3日から2泊)で見てみると
従って、このツアーを使えば東京からバンコクまでの「往復航空券代」は実質
中国国際航空(北京経由)往復航空券代⇒ 23162円
スクート(直通便)往復航空券代⇒ 27057円
にまで抑えることが出来る。もちろん、旅行客の多いシーズン中や連休と重なる場合などはこの限りではない。
航空券はそれぞれ数千円程度割引になっている。店頭、電話での予約はもちろん、他の予約サイトでも手数料が加わるため高くなってしまう。場合によっては数万円単位の差になる事もある。
この分を節約したり、ホテル代に回したいならこのサイトから予約しなければ損だろう。
航空券の割引について更に詳しく知りたい人は下記記事も参考に。

ちなみに、この予約サイトは日本語に対応しているので、キャンセルや予約変更の際も日本語でのやり取りが可能となる。航空会社の多くは英語にしか対応していないので、英語が出来ない人にも嬉しいだろう。ただし、LCCのキャンセル手続きはLCCの会社に直接電話して行わなければならない。
片道の場合、航空会社のチェックインカウンターでタイ出国の航空券が予約されているかどうかのチェックがなされる。従って、予約票を予めコピーしておくか、予約画面を見せる準備をしておこう。
タイのホテルについて
パタヤのオススメホテル「サイアム・アット・サイアム・デザイン・ホテル・パタヤ」
タイのホテルでは人数ではなく部屋ごとに料金の請求がなされる。1つの部屋に何人か泊まることが出来るため、友人、家族、カップルで泊まれば1人あたりの負担は半額以下になる。
上記のように、通常は1部屋に大人2人まで泊まることが出来る。ただ、12歳以上は大人とみなされる。夫婦と12歳未満の子供2人の計4人なら、定員2名の部屋に同じ価格で泊まることが出来る。
部屋のプラン毎に宿泊可能な最大宿泊可能人数の記載があるので、2人以上で同じ部屋に泊まる場合はそちらは必ずチェックしよう。
家族用にベッドを部屋に追加して宿泊人数を増やすことが可能なホテルもある。ただ、ベッドを部屋に追加する場合は、追加料金が必要だったり、チェックインまでに待たされる可能性もあるので予め電話やメールで要望を伝えておこう。旅行代理店に頼む事も出来るが、ホテルへ直接連絡する場合、メールの返信率は非常に低いので英語ができるなら電話が無難である。
タイへの旅行者は1人旅を含むバックパッカーも多いので、ドミトリー式(1つの部屋に2段ベッドが複数ある部屋)のホテルが他の国に比べても多い。部屋を数人でシェアするため旅行者同士の交流もしばしばある。こういった人との出会いを目的にした旅行にしたいという人にはうってつけだろう。
ドミトリーに関しては、女性専用があるなど男女で部屋が分かれているホテルもあれば、男女混合のみのホテルもある。ただ、荷物を置く場所がベッドの上か横だけなので、セキュリティ上のリスクは上がる。ドミトリーに宿泊する場合、現地通貨を下ろせるクレジットカードやキャッシュカード、または現地に銀行口座を持っていない人は現金を旅行中常に身に付けておかなければならない。スーツケースに鍵をかけて置いていたら、スーツケースごと盗まれたという人もいる。旅行者が多いタイでは当たり前の話、お金を持っていそうな欧米人も信用してはならない。
バンコクでもシングルルーム(1人1部屋)で十分安いホテルはある。セキュリティ上の不安を考慮すれば、1人1部屋のシングルルームに泊まった方が無難だろう。
バンコクのホテル
バンコクの人気高層ホテル・マジェスティック・グランデ・ホテル
バンコクには旅行者に合わせて幅広い種類のホテルが展開されている。カップルや友人、家族での旅行や1人旅用のホテルも各エリアにある。
ただ、どのような旅行かによってもおすすめの滞在先は異なってくる。下記ではバンコクでも日本人に人気のスクンビットエリア及び節約旅行者に人気の格安ホテル街について紹介したいと思う。
スクンビット
スクンビット界隈はバンコクの中心地に位置する日本人に人気のエリアである。BTSアソーク駅、ナナ駅には繁華街もあり、夜遊びを目的としてバンコクへ旅行する人にもおすすめの滞在先である。旅行中このエリアだけで過ごしても飽きは来ないはずだ。
スクンビットの詳しい情報については下記記事を参考に。

このエリアのホテルはピンからキリまである。
ソイカウボーイやターミナル21など、人気エリアを抱えるアソーク周辺でコストパフォーマンスに優れたホテルといえばS スクンビット・スイーツ・ホテルだ。
S スクンビット・スイーツ・ホテル。カップルや1人旅行向けのホテル。アソークからも徒歩数分程度、1部屋5000円程度で泊まることができる。
ナナ駅周辺で夜遊び目的の男性だけでなく、カップルにも人気なのはマジェスティック・グランデ・ホテルである。
値段は1泊1万円弱だが、高層ホテルであり施設や立地を考えるとコストパフォーマンスは良い。もちろん、2人までこの値段で泊まることが出来る。
このホテルのウリは大きな窓から広がる外の景色だ。
南側に窓がある部屋は地平線へ続くハイウェイを走る車を眺めることが出来る。窓からの景色も方角で当然ながら異なる。
バンコクの格安ホテル街。カオサン、ルンピニーなど
バックパッカーや1人旅の人、低予算で同じ旅行者と交流しながら楽しく過ごしたいという人はカオサンロードがオススメである。ドミトリーの場合は1泊1000円以下で泊まる事も出来る。
カオサンロードに滞在している人の多くが欧米人の若者で、朝の4時ぐらいまでディスコやバーで騒がしくしている。映画「ザ・ビーチ」でも、主人公が当初滞在していたエリアである。
ただ、カオサンロードはバンコクの繁華街や主要エリアに出るには少々不便な郊外にある。格安ホテルには泊まりたいけど、カオサン以外のバンコクにおけるエリアも楽しみたいという人は、地下鉄沿線にあるルンピニーの方が良いだろう。
ルンピニーの安宿街はソイ・シバンフェン(Soi Si Bamphen)周辺にある。
カフェやマッサージ屋が並ぶソイ・シバンフェン。カフェではもちろんWiFiも使うことが出来る。
ルンピニーについて詳しい情報については下記記事を参考に。

その他格安ホテルや格安ホテル街に関しては下記記事も参考に。

タイのツアー
日本から添乗員を付けるタイへのツアーを利用した場合、航空券代、ホテル代、ツアー代は全て込みで請求されるのが普通である。また、こうした日本での出発から帰国まで全行程で添乗員を付けるようなツアーでは値段もかなり高くなる。時期や期間にもよるものの、航空券代、ホテル代、ツアー代だけで10万円以上になってもおかしくはない。
高齢者、家族での旅行の場合、こうした添乗員付きのツアーの方が良いかもしれない。こうしたツアーはHISやJTBなどの有名旅行代理店の店舗でもだいたい取り扱いがある。
料金を少しでも抑えたいなら、日本から添乗員を付けるツアーよりも、現地で行き先やアクティビティごとに申し込みができるオプショナルツアーが良いだろう。
バンコクからだと古都アユタヤや水上マーケットを回るツアー、ニューハーフショー、パタヤでウォータースポーツを楽しむ日帰りツアーなどがある。
カリプソ・キャバレー(Calypso)・ニューハーフショー。現地で購入するよりも事前に購入したほうが安く買える。
チェンマイでは郊外にある世界遺産、少数民族の村を巡るツアーや自然で楽しむアクティビティが人気である。
ツアー料金は拘束時間や移動距離にもよるので一概には言えない。移動を含まないものであれば3000円程度になっている。丸1日のツアーでは1万円弱かかることも多い。
バンコクでの観光に近隣都市を加えれば、更に旅行が充実するかと思う。海がある街に行きたければバンコクからバスで約2時間、300円程度で行けるパタヤがおすすめである。
パタヤはビーチリゾートでマリンスポーツをはじめ様々なアクティビティを楽しむことが出来る。ナイトスポットも豊富で、繁華街は毎日のように賑わっている。
LCCを使えばそこまで高くはないのでバンコクから世界的なビーチリゾートであるプーケットへ足を伸ばしても良いかと思う。
プーケットの観光に興味のある人は下記記事を参考に。

ただ、マリンスポーツを中心に楽しむなら、バンコクからすぐにアクセスできるパタヤで十分という人も多い。
バンコク近隣のその他人気観光地としては世界遺産にも登録されている古都アユタヤもおすすめである。アユタヤは街全体が世界遺産になっており、街中に遺跡がある。
バンコク以外も観光したいが時間がないという人は、バンコクからの日帰りのツアーを利用するのも良いだろう。アユタヤ遺跡を深く理解するための日本語ガイドや象乗りを体験したい人はバンコク発現地格安オプショナル「アユタヤ」ツアーのページを参考に。水上マーケットも回ってくれるものや象乗りが含まれているものなど、アユタヤ行きの様々な現地ツアーがある。
バンコクからのツアーではダムヌンサドゥアックやアンパワー水上マーケットという選択肢もある。
ツアー料金は距離や含まれるオプションにもよる。近場の都市への日帰りツアーなら3000~6000円程度である。アユタヤやバンコク近郊の水上マーケットは現地ツアーを利用した方が結果的に安くなるし、時間も節約できるのでコストパフォーマンスも良い。
現地ツアーも店舗よりネットで予約する方が安くなる。
日本語の通訳が付いているツアーもあるので、言語に自信がない人にもおすすめだ。
個人旅行ではこうしたツアーを使わずに、タクシーをチャーターしたり、現地人と同じ方法で移動や利用して楽しむことはできる。ただ、時間がない場合、家族や高齢者での旅行なら、ツアーの利用も積極的に考えて良いだろう。
タイ観光中にかかる費用
タイ旅行中にかかる費用として、タイバーツへの両替にかかる手数料の点から頭に入れておいた方が良い。日本での両替だったり、空港内の高い両替所だと10%程度の手数料を取られてしまうこともあるからだ。
両替手数料を抑える方法を知らない人は下記記事を必読である。

両替手数料はタイ観光中にかかる費用全ての基礎になる。優良両替所等で両替を行わないと、タイ観光中のコストが上乗せされてしまう。市場レートよりも0.5%以下に抑えないと損だ。
タイバーツを手に入れた後にかかる費用としては
・食費
・移動費
・通信費
・風俗・夜遊び代、お土産、マッサージ
などがある。
下記ではこれらの予算の目安及び、出費を抑えるコツを紹介していく。
食費
タイの現地人向けローカルレストランは料金も安い。屋台やローカルのお店であれば200円程度でメインディッシュを頼むこともできる。
揚げた鶏肉と蒸した鶏肉のミックスカオマンガイ。ミディアム・サイズで70バーツ(約240円)。
タイ料理は薄くて旨味のある料理が多く、日本人にも食べやすい。好みのタイ料理を知っていれば、旅行中ローカルフードのみで過ごすのも難しくはないだろう。
バンコクやチェンマイ、パタヤ、プーケットの観光客の多いエリアなら、ローカル店でも英語を話せる人は多い。英語が通じない地方でも何度か注文していけば馴れるはずだ。今後もタイ旅行を楽しむつもりであればいろいろと経験するのも悪くない。興味のあるお店にはどんどん突っ込んで行くのが良いだろう。
外国人の多いエリアのレストランだと、メニューは通常、英語のものも用意されている。ただし、こうしたレストランでは最低でも1人200バーツ(約690円)程度、日本と同じ、もしくはそれよりも高いとみておいた方が良い。外国料理としては日本食が人気であり、バンコクにあるレストランの10分の1が日本食レストランとも言われている。
大阪王将のらーめんセット。値段は日本よりも若干安いぐらいだった。味はほぼ同じである。
タイで食費を節約するならスーパーやコンビニのお弁当もおすすめである。
1食30バーツ(約104円)程度の冷凍弁当。日本人好みの味付けがなされている日本風の煮魚やたこ焼きまでもが売られている。
また、タイではショッピングモールにフードコードが入っていることが多々あり、こちらも屋台料理なら比較的安くなっている。
庶民向けの安いフードコート「ピア21(Pier21)」。BTSアソーク駅に直結するターミナル21の5階にある。
タイ料理を1食30バーツ(約104円)から楽しむことができる。
旅行初心者の場合は1日600バーツ(約2080円)程度、カフェやスイーツ、飲み物代で200バーツ(約693円)、1人分で1日計800バーツ(約2770円)ぐらいは見ておいた方が良いかもしれない。
現地に馴れれば食費もコントロール出来る。これらを頭に入れておけば、食についても日本よりコストをかけることなく、無難に過ごすことができるだろう。
移動費
バンコクはBTSや地下鉄が張り巡らせており、観光するのに便利なだけでなく、交通費(移動費)も安くできる。BTSの場合はもっとも安くて16バーツ(約55円)、端から端へ移動しても44バーツ(約152円)、地下鉄は14(約49円)から42バーツ(約146円)である。
BTSや地下鉄は本数もそれなりに出ているため待ち時間も少なく、バンコク旅行においては主要な足となるだろう。
バンコク以外の街へ行くにも、近郊であればバスやロットゥー(ワゴン車)、電車を使う事で100バーツ(約346円)程度で収めることが出来る。
バンコクから北部チェンマイ、プーケットへは車や電車で行くこともできる。ただ、移動時間を考えると、飛行機を利用するのが無難だろう。特に子供がいる家族連れの場合、バスやロットゥーでの長時間の移動は難しいはずだ。LCCを使ったタイ国内の飛行機移動であればバンコク・プーケット、バンコク・チェンマイの往復でも1人5000円弱で可能である。
日本からタイへ行くLCCだけでなく、タイ国内の移動で使えるLCCについては下記記事を参考に。

チェンマイのワット・プラタート・ドイステープ。チェンマイの中心地から車で30分程度、山の頂上にある。北部の都市チェンマイは緑豊かな洗練された街並みで、遺跡や寺院など観光する場所はバンコクよりも多い。
バンコク観光の場合、BTSや地下鉄で様々な観光スポットへ訪れることが可能である。これらバンコク周辺の旅行に限れば、交通費も1日300バーツ(約1040円)以内で収めることが出来る。もちろん、タクシーを頻繁に使うなどすればこの限りではない。メーターで行ってくれるタクシーはほとんど無いので、一回乗っただけでも100バーツ(約346円)はかかるだろう。繁華街やディスコ等で遊ぶと、帰りの客待ちタクシーで1回300バーツ(約1040円)以上請求されることもある。
バンコクにおけるタクシー代の相場から安く乗る方法に関しては下記記事を参考に。

相場を抑えないと、値段交渉は出来ない。バンコクでタクシーを利用する前に目を通しておいてほしい。
通信費
タイはホテルをはじめ、街中に多くのフリーWiFiが飛んでいる。ただ、ホテルのWiFiは夜になると速度が落ちる所もある。また、現在はほとんど無くなったものの、WiFi自体が別料金の有料で大体1日100~150バーツ(約346~520円)支払わなければならないホテルもある。
カフェのWiFiに関しても場所的な制限が加わるし、毎日カフェに通うとなるとタイの物価からみて非常に高いコーヒー代も支払わなければならなくなるだろう。
true coffeeのクリームフラペチーノ。100バーツ(約346円)。この店では無料でWiFiを使うことが出来る。ただ、同じ料金でローカルなレストランなら、お腹いっぱい食事する事も出来るだろう。
安定した通信環境を整えたいなら、現地で使えるSIMカードも購入すべきだ。
現地SIMを使えばテザリングによりモバイルネットワークからPCへWiFiを飛ばすことも出来る。1週間で100バーツ程度(約346円)。古いパッテージのものなら、日本でも安く売られている。
タイのSIMカードが売られている日本のネット販売店。ここなら300円以下で購入することもできる。もちろん、パッケージが古いだけで、普通に使うことはできる。
タイのSIMは無制限とあっても、一定の容量を使い過ぎると速度制限がかかる。動画などはなるべく無料WiFiなどで見るようにした方が良いだろう。
タイにおけるSIMカードについて詳しくは下記記事を参考に。

ちなみに、タイのSIMを使うにはSIMフリーの携帯電話を用意する必要がある。SIMフリーの携帯電話を持っていない人はWiFiルーターのレンタルがおすすめである。タイで使えるWiFiルーターについては下記記事を参考に。

風俗・夜遊び代、お土産、マッサージなど
風俗、夜遊びの料金はバンコクだと価格も高騰している。特に、ゴーゴーバー価格の高騰が顕著であり、バンコクの有名ゴーゴーバーで遊べば1日で2万円以上出費する人もいるだろう。タイのゴーゴーバーは人気なので、これ目当てにタイ旅行へ行く人もいるはずだ。
ゴーゴーバーの料金やシステムについては下記記事も参考に。

ディスコに関しても、テーブルをキープするためにボトルなどを注文すればそれなりにかかってしまう。ボトル2000バーツ(約6930円)~、ウイスキーを割るソーダやコーラ等数本で500バーツ(約1730円)~)。
日本のキャバクラ感覚で遊べる店を探しているならタニヤの日本人向けカラオケが良いだろう。タニヤのカラオケであれば、日本よりは安く遊ぶこともできる。
タニヤのカラオケについては下記記事を参考に。

マッサージに関しては、全身オイルマッサージでも600~800バーツ(約2080~2770円)程度と安い。チップ代として50~100バーツ(約173~346円)を渡しても日本の半分以下だろう。タイへ来たら、マッサージは積極的に利用しても良いかと思う。
お土産も価格はピンきりである。ただ、スクンビットやシーロム通りの露天で売られている商品はチャトゥチャックウィークエンドマーケットなど、他の市場で売られているものを転売しているだけである。従って、少々高くなっており、バンコクで安く買うならチャトゥチャックウィークエンドマーケットで購入すべきだ。
また、タイにはジムトンプソンやNaRaYa(ナラヤ)をはじめ、世界的に有名なブランドがいくつかある。
ジムトンプソンの乾燥フルーツ。180バーツ(約624円)~とお手頃な値段。
上記はバンコクのジムトンプソン・ファクトリー・セールス・アウトレットにおける値段である。
NaRaYa(ナラヤ)。大きめのバッグも2000円程度で購入が可能である。
高級ブランドは日本並みもしくはそれ以上に高くなる。従って、タイで買うことの利点はあまりない。しかし、現地のブランドやお菓子、名産品等は日本と同等かそれよりも安い。
コスパ重視だと、タイ独自のブランドやタイならではのお菓子、フルーツの加工品などがお土産としてはおすすめである。ココナッツオイルやバジルシードは現地スーパーで日本よりもかなり安く購入することができる。
ココナッツオイル。130バーツから360バーツ(約450円から1250円)。日本では1000円以上のサイズでも400円程度から購入することができる。
海外旅行保険について
タイでは日本よりも事故の数が多いため、もしもの時のためにタイ旅行へ行く際には必ず海外旅行保険へ加入すべきである。
急病人ならとりあえずは治療してもらえる日本の病院と違い、海外では支払能力の無い急病患者の治療は拒否されることもあるからだ。海外旅行で大金を持参することはほとんど無いだろう。
また、物価の安いタイでも、専門医による病気や事故の治療費は安くない。治療を行ってくれたとしても、この分の費用の支払補償を保険でまかなえないだけで、障害の残る結果を招いたケースは多々ある。
日本では通常、保険の有無の確認も無く、コストがかかってもなるべく最適な治療を施してもらえる。しかし、海外ではこうした保険や費用次第で手術の内容だけでなく、手術が行われるかどうかも決まると頭に入れておいた方が良い。
海外旅行保険には
1.ホテル予約サイトや航空券の予約ができる旅行代理店で提供しているもの(有料)
2.航空会社が提供しているもの(有料)
3.クレジットカードに付いているもの(無料もしくは年会費が有料)
がある。
特に、年会費無料のクレジットカードで海外旅行保険が付いているものは加入しなければ損である。
>>> 海外旅行保険が自動付帯で付いており、年会費が無料のクレジットカード
ちなみに、複数の海外旅行保険へ加入している場合、治療費等の補償の限度額を足すこともできる。クレジットカードに付いている海外旅行保険だけだと不安に感じる人は有料の海外旅行保険にも別途申し込みをしておくと良いだろう。
海外旅行保険の使い方からおすすめのクレジットカードまで詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

タイ旅行における費用のまとめ
航空券の予約やホテルの予約では同じサービスにもかかわらず、価格に差がつくことも多い。この部分に関しては、上記でも紹介した「同じサービスを安い価格で受ける事が出来る予約方法」を取り入れて欲しい。実店舗で予約したり、ここで間違えると同じ内容でも計20万円を越えてしまう。
ネットでの予約なら下記サイトを使えば間違いない。
また、観光地によっては移動時間や費用を考えると、現地でツアーに申し込んだ方が便利である。都市名で検索すれば多くのツアーを見ることが出来るので、ツアーから旅行プランを決めるのも悪くないだろう。
現地ツアーを安く予約できるのは下記サイトである。
今回の記事はタイ旅行初心者に費用を抑えるポイントを紹介していった。予め知識として知っていたとしても、慣れないうちは不必要な部分への出費をいくつかしてしまうはずだ。その分は「勉強代」だと考え、次回以降の渡航で生かしてほしいと思う。