ミャンマーの治安に関する統計的なデータと観光した際に肌で感じた事を述べていく

ミャンマーのお坊さんmyanmar young monk
荷台に積まれたミャンマーの若いお坊さん

 

ミャンマーは軍事政権による取材や報道規制により、あまり外部へと情報が出ていない。日本人ジャーナリストの長井健司が抗議デモを取材中にミャンマー軍兵士に銃撃された事件もあり、日本では治安が悪い国との認識が強いかもしれない。

現在のミャンマーはあらゆる規制が少し緩和されており、以前のような軍による取り締まりは和らいでいる状態である。日本人を含めた外国人渡航者も増えている。

市場の開放は、確かに、ミャンマー最大の都市ヤンゴンの一部富裕層にとって大きな利益をもたらしたが、地方との格差は広がっている。加えて、ヤンゴンには地方からの貧しい移民が増加する事で、社会不安も広がっているとされている。

 

今回の記事ではミャンマーの治安に重点を起き、ミャンマーが公式に出している犯罪統計と現地に長期滞在した際、個人的に感じた事を述べていきたいと思う。

 

ミャンマーの治安統計

Yangon downtown travelers
ヤンゴンのダウンタウン。人口が集中しているヤンゴンでも特に人の多いエリア。

 

日本の外務省が公開しているミャンマー警察の資料によれば、ミャンマーの治安は悪化傾向にあるとしている。

ミャンマーの重要犯罪 Myanmar security serious crime statistics
殺人事件に関しては2008年と2012年を比較すると1.7倍に急増している。

ミャンマーの一般犯罪 Myanmar security crime statistics
※器物損壊には,交通事故による物の損壊を含む。

 

2012年の日本国内における主な犯罪の認知件数は殺人1030件、強姦1240件となっている。認知件数や有罪率など、統計のとり方などに違いがあるため単純な比較は出来ない。ただ、人口比で見ると殺人が日本の2.6倍となり、強姦はほぼ等倍となる。

確かに統計上は増えているし、近年ヤンゴンへの人口流入で治安が悪化している側面はあるが、今まで認知されていなかった(警察が把握していなかった)事件が公になっただけとの見解も出ている。

 

日本人がミャンマーで巻き込まれる犯罪

yangon disco JJ club
ヤンゴンの有名ディスコ「JJ」が入居する建物。10代、20代の若者が建物内外に集まっている。子供はディスコの客にタバコやガムを売ったり、こちらをじっと観察していたりする。こういった場所ではスリにも注意した方が良いだろう。

特定の地域における警察官不足を心配する声も上がっており、ミャンマーでは夜遅くには外出しないのが無難である。

 

上記外務省のデータには日本人がミャンマーで巻き込まれた犯罪も紹介されている。

ミャンマーへ観光しに来た旅行者、現地滞在者が巻き込まれた犯罪としては

▶ 窃盗

夜間長距離バスやヤンゴン市内の路面バス、ヤンゴン市内のレストランや人気のない路上等でカバンなどから現金等を盗み取られる被害。滞在者の場合はアパートへの侵入される泥棒の被害が報告されている。

▶ 投資詐欺

ミャンマーでは外国人は不動産を所有できないため、個人の場合、登記上はミャンマー人の名義にする必要がある。この際にお金を騙し取られるケースがある。事業の共同経営を持ちかけられ、お金を払ったら行方をくらます詐欺もあり。

タイでも同様の詐欺が現地人だけではなく、日本人により行われる事もある。取引相手が同じ日本人だからといって安心してはいけない。

 

ミャンマーでは日本人の数が少ないこともあり、殺人などの重要犯罪に巻き込まれたという報告も殆ど無い。それでも、軽犯罪は日本よりも多いと考え、十分に警戒する必要があるだろう。

 

ミャンマー観光時に感じた治安

まず、ミャンマーを観光した際に感じたのはバンコクよりも圧倒的に警察の数は少ないといった点である。たまたまディスコの取り締まりのために集まっていた警察官を見ることが出来たが、それ以外で街中でも警察官を見た記憶が無い。

 

ミャンマー警察の評判はタイ以上に良くないため、犯罪の解決は期待出来ないだろう。落としたり、盗まれた物は帰って来ないと考えた方が良い。もちろん、保険の適用のためには盗難証明書等が必要になるので、その際は警察の手も借りなければならない。

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逆に、ミャンマーでは23時以降女性と一緒に歩いていると、警察による職務質問の対象となり、罰金としてお金を請求される事もある。必要以上に警察に期待しないのが無難だ。

 

体感的な治安を言えば、ヤンゴン中心部のスラムのような場所でも悪くはなかった。夜でも、子供がダウンタウンの道路で走り回り、サッカーをやっていて南米のような雰囲気である。

Yangon downtown travelers night
夜にサッカーをする子供たち。

 

ただ、ミャンマー人を中心に若者が集まるローカルディスコでは地元の若者グループ同士での喧嘩が多々あるとのこと。確かに、ヤンゴンにもあるローカルディスコではセキュリティチェックもかなり厳重で、騒いでいた若者グループを追い出していたのも実際に見た。

yangon skyway disco Security
ヤンゴンのローカルディスコ「SKYWAY」

 

変に地元グループに絡んだり、手当たり次第女の子に声をかけると目をつけられるだろう。ローカルな場所では、日本人としての節度をもって楽しむのが良いかと思う。

 

夜間に長距離を移動する際は、タクシーを使うなどして路上を歩くのを極力避けたが、むしろタクシーに乗っている時の方が怖かった。

ミャンマーのタクシーは交通量の多いところなら比較的ゆっくり走るが、少し道路が広くなっており、車が少なくなれば運転はかなり荒くなる。必要以上にクラクションを鳴らしまくる運転手も多く、タクシーに乗ってる間は日本と違いリラックス出来ないだろう。

 

それでも、料金を支払うときは「サンキュー」と言ってくれる運転手は多い。この辺は無愛想な運転手の多いタイも見習ってほしいものである。

 

女性のミャンマー旅行

Myanmar Longyi woman and man
ミャンマーの民族衣装「ロンジー」を着る女性

 

ミャンマーの治安は東南アジアの中では良い方で、体感的にもそれを感じる。確かに、夜になると、たむろしている子供や若者がいる場所もあるが、目をつけられるような事をしなければ特に絡まれる事も無いだろう。

とは言え、基本的に夜中は出歩かない方が良いのは当然の事である。女性1人なら尚更だ。

 

現地ミャンマー人の女性も夜中タクシーで家へ帰る時は安全面を考慮して流しのタクシーではなく、配車サービスを利用して黒色のタクシーを利用している。ヤンゴン市内から離れて暮らしている子も多く、決まった時間にホテルを出て、仲間同士一緒にシェアして帰って行く事が多い。

女性1人なら昼間でもツアーや配車サービスを利用した方が安全性は高いだろう。

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少々コストはかかるので、リスクとの兼ね合いにもなるかと思うが、犯罪に巻き込まれないよう自分自身で対策を講じる必要がある。海外旅行では、日本以上に安全な国はなく、安全面でのコストはある程度かけるべきかと思う。

 

ミャンマーへ行く前に必ず知っておきたい知識については下記記事も参考に。

ミャンマーへ観光に初めて行く人が必ず知っておきたい情報をまとめて紹介していく【ミャンマー・ガイドブック】
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    付利意雷布亜(フリーライファー)

    東南アジアを中心に、1年のほとんどを移動しながら生活している海外旅行のエキスパートです。このブログでは旅行者の視点から、旅行者向けに、タイ、ミャンマー、ラオスのお役立ち情報とフリーター経験をもとにしたアルバイター向けの情報も掲載しています。