タイ人観光客が急増。タイで大人気の日本旅行とビザ解禁で出てきた問題。

タイ人,観光客,日本,スワンナプーム国際空港(写真はタイ・スワンナプーム国際空港)

 

タイ人観光客の急増

先月(7月)の23日に発表した日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数によると、2014年1月~6月にかけて33万600人(前年同月63.8%増)のタイ人が日本へ訪れている。

この33万人というのは、国別で東南アジアでは1位、世界でも台湾(139万人)、韓国(128万人)、中国(101万人)、アメリカ(45万人)、香港(42万人)に次いで第6位となっている。

 

ちなみに、この数字は発表する機関によって多少異なる。

 

タイ旅行代理店協会では、

・4月に日本を訪れたタイ人は1ヶ月で約20万人

・4月に海外旅行したタイ人のうち85%が日本を旅行

・2014年1~3月までで、すでに30万人が日本を訪問

ビザ免除で日本へ行くタイ人観光客数が急上昇=一方、中国・韓国への訪問者は激減
http://www.globalnewsasia.com/article.php?id=368

 

とのことである。

この計算だと、2014年1月~6月にかけての訪日タイ人数は60万人を超えるだろう。

 

日本政府観光局とタイ旅行代理店協会、どちらが正確かと言えば日本政府観光局の値ということになるが、いずれにしてもタイ人観光客が日本で急増している事は確かだ。

日本で東南アジア系の人を見たらタイ人の可能性が高い。

自分も空港で作業する帰りなど、鉄道で困っているタイ人っぽい人がいたら積極的に助けるようにしている。

やはり、タイ好きの自分としてもタイ人が日本へ来てくれるのは非常に嬉しい。

 

タイ人の日本入国のためのビザ免除

このような日本への旅行者が急増した要因としては、タイ人に対する観光ビザの免除の影響が大きい。

日本政府は2013年7月1日からタイ人、マレーシア人への観光ビザ免除を決めた。

 

まず、ビザについて詳しくない人のために説明すると

日本人だとアメリカへ行くにもパスポートと航空券だけで90日間滞在できるが、ほとんどの発展途上国の人々は先進国へ行く場合、こうしたパスポートと航空券以外にも、入国の際にはビザ(VISA)というものが必要になる。

渡航要件としては、年収や職業、それに犯罪歴などを申告して許可が下りないと入国できないのだ(許可が下りても入管で入国を拒否されることもある)。

日本の大学へ行く場合は学生ビザ、日本で就職する場合は就労ビザが発行されるため日本入国、長期滞在が可能となるが(その他芸能ビザもある)、ちょっとした旅行(観光)で行きたい場合にも今までは高いハードルが合った。

年収の点や手続きの点で、発展途上国の人々が日本へ行くというのがかなり難しいのが現状だったのである。

日本のタイ人へのビザ免除(ノービザ解禁)で起こる影響を4つ上げよう。より

つまり、日本人がこれら2か国に旅行へ行く時と同様に、パスポートと航空券だけ持っているだけで入国が可能になるのだ。

一気に利便性が上がると同時に、タイでは「日本からやっと先進国として認められたんだ!」などの喜びの声も聞かれた。

 

タイ人は元々、ビザ免除が解禁される前から日本への旅行に対する需要はあった。

これについては以前から何度も言っているが、やはりクーカム等のエンターテイメントや日本文化への興味が大きいと思う。

そこで発表されたビザ解禁の決定なので、メディアでも大きなニュースになったのである。

プロモーションなど一切しなくてもこうした情報はタイ中を駆け巡ったので非常に運も良かったかもしれない。

 

タイ人の日本旅行

タイ人が日本で訪れる都市としては、関東(東京や千葉の東京ディズニーランド)、関西(大阪、京都、兵庫)を中心に北海道も多い。

タイ人が訪れる都市別ランキングでは1位東京、2位ソウル、3位大阪、4位ボストン、5位サンフランシスコだった(http://www.newsclip.be/article/2014/01/02/20279.htmlより)。
 

複数の都市へ滞在するので一概には言えないが、東京、大阪は人気の都市で、雪や食べ物を理由に北海道も人気である。

北海道は最近少しずつ有名になって来ていて、知名度もこの3つの都市は大体のタイ人が知っている。

 

去年のビザ免除で初めて日本を訪れ、今年もリピーターとして化粧品やお土産目当てに来る人もいるなど評判は上々ではある。

食事やテーマパークなどにも満足して帰る人が多い。

ただ、自分が聞いた話だと、楽しみにしていた温泉が熱すぎて入れなかったという人が何人かいた。

タイ人は暑さに強いと思われがちだが、自分の知る限りでも普段日本人が浴びているシャワーの暑さだとびっくりするぐらい暑がる子もいる。

タイ旅行へ行って一緒にタイ人の女の子とお風呂に入ったことがある人は知っているかもしれないけど、お湯はいつもぬるめだ。

 

また、意外と冷房が効いていなくて暑い場所が多い等、冷房を信じられないぐらい入れるタイ人ならではの不満も聞かれた。

その他、韓国語、中国語の表記は合っても、まだまだタイ語による表記は見られないのも残念だったとのこと。

韓国人ぐらいの訪日を望むためにも改善すべき点は多い。

 

タイ人の不法滞在と不法就労

旅行者増という嬉しい事実がある反面、日本のタイ人へのビザ免除(ノービザ解禁)で起こる影響を4つ上げよう。の記事でも触れたとおり、ビザの免除によってタイ人の不法滞在者は増えている。

短期旅行を装い入国し、そのまま移住するケースが後を絶たないのだ。

 

法務省の統計によると、日本におけるタイ人の不法滞在者は1993年の55383人をピークに減り続け、2001年には19500人、そして去年には3558人まで減少した。

しかし、今年になって4391人とここ10年間で初めて上昇に転じている。

これは、去年の7月から始まったビザの免除の影響というのが明らかである。

 

ジーダイアリー6月号にもこの辺の特集がなされている。

通常買春のあっせんをしている店を中心に叩くと思っていたが、都内のタイパブでは買春行為など無くとも、不法就労者がいた場合はすぐに摘発が入るとのことだ。

従って、こういった不法滞在者が働いているのは都内の繁華街よりも地方都市の方が多い。

 

地方都市ではタイパブ等で親戚の子供がお小遣い稼ぎに旅行がてら働いている等のケースも多いようだ。

大学生など、タイの都心で育った比較的裕福な家庭で育った子となるだろう。

もちろん、こうしたアルバイトも就労ビザや永住権等が無い限り違法になる。

 

このまま不法滞在者が増え社会不安を招くようであれば、ビザの緩和が廃止される可能性もある。

このままタイ人の旅行者が増えることを祈っている自分からすれば、問題が大きくなる前にしっかりと現場で叩いてほしいと思う。

関連記事:パタヤで出会った3年間日本に不法滞在したタイ人が経験した事

 

タイ人観光客の特徴

上でも紹介したとおり、タイ人観光客数は、台湾、韓国、中国、アメリカ、香港に次いで第6位である。

自分は海外の放浪中にこれら国へ行ったこともあるし、そこで現地の人も見ている。

この中でもタイ人が一番マナーがいいと感じた。
4ヶ月以上中国の主要都市には滞在したが、中国はマナーというものはないと思う。

日本いる中国人でマナーが悪い人はあまり見たことないけど、中国本土はもちろんタイにいる中国人は本当にマナーが悪い。

中国人とは空港や有名なゴーゴーバーとかでしか会わないけど、空港職員だったり、お店のスタッフともめているのを何度か見ている。

空港では、きちんと並ばせるための職員が横入りする中国人を注意する場面を結構見る。

ゴーゴーバーではドリンク1杯で粘る中国人に店員が注文を促してそれにキレてるパターンのようだ。

ただ、お年寄りや子供には優しくて彼らが席を譲る姿は何度も見ているし、譲らない人のほうが少ない。

悔しいけど日本でもこういうのは見習わなければならない。

 

最初は貧しさとマナーが比例すると思ってたけど、タイに滞在するうちにそれが違っていると確信した。

タイではコンビニとかでも普通にちゃんとレジ前に並んでいるし、手を合わせてお辞儀をする(ワイ)などの文化もある。

もちろん、日本以上のマナーの良さは望めないし、時間やルールは適当な部分は多い。

それでも、彼らのルールに合わせていくと非常に住みやすくなるのがタイという国なのである。

 

今後も更にタイ人観光客は増えていくと予想され、競合同士の航空機の増便により日本からタイへの渡航費用もお手頃になってきている。

ビザ解禁は不法就労、不法滞在の問題はあるものの日本にとっても、タイ旅行好きの日本人にとっても非常に良い流れを作った政策だったと思う。

今後も問題の広がりを抑え、両国間の交流が増える事を期待したい。

 

コメント

  1. アバターあん より:

    タイに不法滞在している日本人もかなりいる
    そしてタイで問題を起こし、厄介な存在