シラチャ(シラチャ郡)はタイのチョンブリー県にある郡の1つである。バンコクからは直線距離で南東に75km。チョンブリー県内の特別市・パタヤに隣接しており、パタヤよりはバンコクに近い位置にある。
バンコク、シラチャ、パタヤの位置関係。シラチャとパタヤはチョンブリー県にある郡と特別市になる。
シラチャは元々漁村であったが、1990年以降は周辺の工業地帯へ日本企業が多数進出し、日本人街を形成するまでに大きく成長している。
シービュー・シラチャ・ホテルから見た海辺の街並み。街の中心部が都市化する一方で海辺には昔ながらの漁村も残っている。
シラチャー・ソースと呼ばれるチリソースの名前の由来となった街でもある。
日本人の味覚にも合う甘辛ソースである。
シラチャの街は日本人移住者向けにカラオケ等、ナイトライフも充実しているが、有名な動物園やゴルフ場など観光客向けのスポットもある。
今回の記事では、シラチャを昼から夜まで楽しみたいタイ旅行初心者向けに、ホテルを予約する前に知っておきたい情報を紹介していきたいと思う。
目次
シラチャの地図
シラチャに初めて訪問するビギナーなどは、この街の大体の地理を抑えておいた方が良いだろう。
シラチャ中心部のマップ。右上の枠の記号(拡大地図を表示)をクリックして拡大で表示すると見やすくなる。左上の矢印が付いた枠記号を押すと、主要スポットやおすすめホテル一覧も表示されます。
シラチャの中心となるのはロビンソンといった有名デパートも入居する複合施設「パシフィック・パーク(PACIFIC PARK)」の周辺になる。
パシフィック・パークへはバンコクからのシラチャ行きバスも到着するし、日本人街とも呼ばれ、日本料理店から日本人向けカラオケやスナックが集まるのもこのエリア周辺である。
海側へ向かえば、地元の人にも人気のレストラン、大きな市民公園もあり、多くの人で賑わっている。
スラサック・モントリ・パブリック・パーク(Surasak Montri Public Park)。子供からお年寄りまで、シラチャに住む人の憩いの場となっている。広い敷地内ではウォーキングやランニングなどを含め運動している人が多い。
シラチャで観光やナイトライフを楽しむなら?
シラチャの観光スポット
シラチャには日系企業が多数進出している。近年は洪水の影響でタイの地方からこのエリアへ工場を移す傾向にあり、その数は増えている。
そうなると当然出張でこの地に訪れるビジネスマンも多くなるが、こうした人達向けに接待で使えるようなゴルフ場や日本人向けカラオケ・スナックが営業している。シラチャ郊外では7つのゴルフ場が営業している。
その他一般向けの観光スポットと言えば、「日本村」や「シラチャ・タイガー・ズー」が有名である。
これら観光スポットは街の中心からは少し離れるため、ソンテウやトゥクトゥクを利用する必要がある。旅行代理店で団体ツアーとして手配すれば、ワゴン車による移動も可能になるだろう。
シラチャのトゥクトゥク。客を呼び込むため、特定の日本食レストランまでの運賃が無料となっている。
日本村(J-Park)
名前の通り、日本の江戸時代をイメージした和風スタイルのテーマパークである。
和風庭園から日本風のモニュメントまであり、日本に関連したイベントも定期的に開かれている。
なんちゃって日本とは違い細部に渡ってのクオリティも高い。運営及び開発をしているのはタイの大手財閥だが、シラチャという土地柄、日本の業者も入っているだろう。
J-Parkに入居している店舗は日本料理店が多い。
地元タイ人だけでなく、中国人団体客もいた。日本人は殆ど見られない。
地元タイ人では学生と思われる若い女の子が多く、自撮りや友達同士で撮影している人が多かった。
タイでは日本旅行がブームになっている。自撮りを含め写真を撮っている人は「日本へ旅行に行ってきたよー!」というコメントと共にソーシャルでシェアしたりしているのだろう。もちろん、見ている方もジョークとわかっているはずだ。
絵馬には日本と同様に願い事が書かれている。
日本語が多いが、名前を見るとほとんどタイ人が書いたもののようだ。
日本人が来ても十分楽しめると思うので、昼間時間があれば是非訪れて見てほしい。入場料は特にかからないが、シラチャの中心部からは車を使っていく必要がある。場所は上のGoogle Mapsでは赤色のチェックの位置。
パシフィック・パークからはトゥクトゥクで100~120バーツ。パシフィック・パーク近くのアサンプション・ロード(Assumption Rd)からシラチャ・ノンコー(Si Racha-Nong Kho)を通って東に向かうソンテウを使えば一律17バーツである。
シラチャ・タイガー・ズー(SRIRACHA TIGER ZOO)
シラチャ・タイガー・ズーはトラ、ゾウ、ワニを中心にショーやアトラクションの充実した動物園である。アサンプション・ロードをJ-Parkよりも更に東へと行った場所にある。
入園料は大人450バーツ、子供250バーツとなる。他にもアトラクションごとにお金を取るものもある。
この動物園でも最も有名なのがクロコダイル・ショーかと思う。
男性と女性のクロコダイル使いが、好戦的なクロコダイルに囲まれて腕を口の中へ入れたり、背中に乗ったりしている。
この動物園では、釣竿の先に肉を付けてクロコダイルにエサをやるアトラクションもあるが、そこにいたクロコダイルに比べて明らかに動きが鈍かった。恐らく、ショーで出てくるクロコダイルは薬剤か何かで動きを鈍くしているのだと思う。
ショー終了後には、観客もクロコダイルに乗って一緒に写真を撮る事も出来る。実物は写真で見るよりも大きく迫力がある。
タイガーショットというアトラクションもある。
オモチャの銃を使い、肉の入ったスチール缶の的を狙う。的にヒットすると、そこから肉が落ちて、下にいるトラが群がってくる。
エレファント・ショーは観客参加型のショーになっている。寝転んだ人の上を大きな象が歩いて通る中々スリル満天のイベントもある。
ショーに参加した観客を軽く踏みつける象。下に横たわっている人は中々怖いと思う。
どのショーでも最後は記念撮影が可能。記念撮影をしたらきちんとチップを支払う必要がある。
アサンプション・ロードを通るソンテウを使えば17バーツ、パシフィック・パーク近辺からトゥクトゥクを使うと100~150バーツ程度かかる。
閉園時間を過ぎると帰りのトゥクトゥクを探すまでに苦労するかと思うので、昼過ぎには訪れた方が良いだろう。
シラチャのナイトライフ
シラチャ・ナコン4通り(Si Racha Nakhon 4 Rd)にならぶ日本人向けカラオケ及びスナック
パシフィック・パークから東の海沿いまでは日本食レストランだけでなく、スナックやカラオケといった夜のお店が数多く営業している。
スナックやカラオケが特に密集しているのはシラチャ・ナコン2~7通り(Si Racha Nakhon 2~7 Rd)である。上のGoogle Mapsでは赤色やオレンジ色などで囲まれたエリアとなる。
シラチャ・ナコン6通り(Si Racha Nakhon 6 Rd)
お店はスナックとカラオケでシステムが異なる。カラオケ店ではバンコクのタニヤのように、お持ち帰りが出来る子と出来ない子が胸に付いた番号の色でわかるようになっている店が多い。
セット料金で1時間500〜1000バーツ(約1500~3000円)。レディースドリンク150~200バーツ(約450~600円)。日本人カラオケであればボッタクリの心配はほぼ無い。
お持ち帰りの料金はショート2500バーツ(約7500円)、ロング3500バーツ(約10500円)程度、バーファインは600(約1800円)バーツ。若い子も多く、全体的にバンコクのタニヤよりも安い。
シラチャのカラオケに興味のある人は訪れる前に下記記事へも目を通しておいた方が良いだろう。

シラチャにおけるおすすめのホテル
シラチャのホテルはバンコクやパタヤと比べても安く、コストパフォマンスの良いホテルが多い。その中でも、おすすめのホテルについて簡単に紹介すると
>>> 繁華街にも近く、シラチャ初心者にもおすすめのサービスアパートメント型ホテル
>>> ビジネスマン向け設備が充実した日本企業が運営する準高級ホテル
以上の3つがある。下記では更に詳しく紹介していきたいと思う。
ラチャ・レジデンス(Racha Residence)
ラチャ・レジデンスはサービスアパートメント型の新築ホテルである。値段は安いが部屋は広く、滞在者向けのサービスも充実している。
電気コンロから電子レンジに冷蔵庫まで、キッチン設備から家電まで色々と揃っている。全てが新しくて綺麗である。
WiFiも無料で速度も動画が見れるぐらい十分に速い。
バルコニー。ホテルの目の前にはタイでは珍しいローソンがある。
ホテル前の通り。ホテルの近くにはアカスリ・マッサージ屋もある。
この他、ホテルにはトレーニングジムやコインランドリーが設置されている。パシフィック・パークなど、近場へはカートで送迎してくれる無料のサービスも提供されている。
繁華街からは少しだけ離れているが、各種サービスも充実している。落ち着いたエリアに滞在したい人におすすめのホテルで、コストパフォマンスも非常に良い。
正確な値段は下記のリンク先に日付を入れるだけでチェック出来るので、値段を比較するために見ておいた方が良いだろう。
JF(ジョイナーフィー:連れ込み料)は無料なので2人まで同料金で泊まる事が出来る。連れ込む女の子のIDはフロントに預ける必要がある。
シラチャ中心部から少し離れているので、エリアの大体を把握しているリピーターや長期滞在者におすすめのホテルである。
パシフィック・パーク・ホテル・アンド・レジデンス(Pacific Park Hotel and Residence)
パシフィック・パーク・ホテル・アンド・レジデンスはサービスアパートメント型のホテルである。シラチャの繁華街であるシラチャナコンエリアに隣接しているためシラチャ初心者にもアクセスの点で便利である。
立地の良さに加えて、値段が安いのもおすすめの理由となる。
シングルルーム。少々古い部分はあるが、部屋は清潔に保たれている。
冷蔵庫や電子レンジ、電気ケトルなど、長期滞在に便利な道具も揃っている。バルコニーには簡易キッチンもある。
4名以上ならパタヤへの無料シャトルバスも運行している。サラリーマンなど、グループでの出張の際に泊まるホテルとして利用される事が多いようだ。
WiFiも無料で速度も動画が見れるぐらい十分に速い。宿泊料にはビュッフェスタイルの朝食も付いている。
シラチャの中心部だったり、繁華街に近い立地や値段を重視するならこのホテルがおすすめである。
正確な値段は下記のリンク先に日付を入れるだけでチェック出来るので、値段を比較するために見ておいた方が良いだろう。
>>> パシフィック・パーク・ホテル・アンド・レジデンス(格安ホテル予約サイト)
JF(ジョイナーフィー:連れ込み料)は無料なので2人まで同料金で泊まる事が出来る。女の子を連れている場合も、受付に声をかけず部屋へ行く事も出来るが、スタッフに声をかけられたら受付で必要な手続きをしよう。
快適で便利な都市型ホテルに泊まりたい人におすすめのホテルである。
ザ・シティ・ホテル・シーラチャ(The City Hotel Sriracha)
シラチャでも有名な4つ星の準高級ホテルである。ホテルの運営会社はブリーズベイホテル株式会社という日本企業である。
会議室やオフィスなどの施設も整っているビジネスマン向けのホテルとなっている。
バスルーム。浴槽も付いているので、のんびりとお湯に浸かる事も出来る。
ホテルの周りはマッサージ屋が多い。
ホテル内にはビジネスで使える設備だけでなく、2階は日本食レストラン、3階にはジムと1回50バーツのコインランドリーもある。
正確な値段は下記のリンク先に日付を入れるだけでチェック出来る。
>>> ザ・シティ・ホテル・シーラチャ(格安ホテル予約サイト)
ジョイナーフィーは無料なので2人まで同じ料金で泊まる事が出来る。連れ込んだ女の子のIDはフロントに預けていた。
中心地へのアクセスが良くて、中級以上を望んでいる人におすすめのホテルである。
シラチャは夜遊びを中心に日本人にも住みやすくなっている街
夕方からパシフィック・パーク周辺で開かれるナイトマーケット。
シラチャは滞在費となるホテルも安く、バンコクやパタヤへのアクセスも悪くない。
ビジネスマン向けにゴルフ場といった昼間の観光から接待にも使えるカラオケやスナック等の夜遊びも充実している。出張者といった短期滞在者だけでなく、比較的年齢の高い男性に長期滞在場所として人気の都市でもある。公共施設や病院なども充実しているので、その点でも安心出来るかと思う。
現状はビジネス目的に訪れる人が短期で滞在するケースが多く、街もこうした人をターゲットにサービスを提供している。それでもバンコクやパタヤに比べて、全体的なコストは安い。観光目的にタイへ訪れた旅行者がふらっと立ち寄るのも悪くないかと思う。
バンコクからシラチャへの行き方については下記記事を見た上で決めた方が良いだろう。
