デジタルゲートウェイ
デジタルゲートウェイは2009年にバンコクのサイアム地区に新しく出来た建物である。
建物の中を見ると日本の秋葉原を意識したような構成になっていることは誰が見てもわかると思う。
実際この建物にはデジタル製品を中心にマンガやアニメの関連グッズを扱う店もある。
ただ、ファッションも日本と繋がりが深い分野とされているので、ファッション関連の店が1階フロアには並んでいる。
客としてファッションを気にする女の子も多いという点が、日本の秋葉原とは大きく異る点だろう。
デジタルゲートウェイ。サイアムスクエアのショッピングセンター
1階はコスメのお店が多く、ファッション関係のお店もしばしば見かける。
他にもtrue coffee、tea storyなどのカフェやミスタードーナツもある。
2階はモバイル、モバイルアクセサリーのお店がメイン。
2階駅側の出口付近には漫画やDVDを扱っているお店もある。
最近ではiPhoneケースなどのモバイルアクセサリー販売店も多い。
ただ、品揃えや店の規模を見る限りでは、MBKの方が良いと思う。
詳しくはMBKセンター(マーブンクロンセンター)。バンコクのお土産購入スポットでもある巨大ショッピングモールの記事を参考に。
あくまでマニア向けに最新機器やタイではなかなか手にはいらないような製品を独自に仕入れているようだ。
大衆用に特化していないという点で、他と差別化を図っているのかもしれない。
2階の奥にある露店ではたこ焼き屋もあったので、たこ焼きの本場で育ち、現在もそこに住む住民として味もチェックしてみた。
味付けは悪くない。しかし、本場大阪のたこ焼きが外はカリッと、中は半生状態で非常に食べやすいのに対して、デジタルゲートウェイのたこ焼きは中までガッツリ火が通っていて、まさに小麦粉ボールを食べている感覚である。
もごもごしており、決して美味しいとは言えなかった。
中高学生ぐらいの子も近くで食べていたけど、これがたこ焼きだなんて思わないでほしい。
「そんな中までガッツリ火を通す必要はないよ。」と教えてあげたいぐらいだった。
3階も2階と同様にモバイル、モバイルアクセサリー、カメラのお店などが中心。
4階はレストランフロアが中心でイベントスペースもある。
5階はオモチャやゲームを売るお店が中心に入居している。
4、5階は他の階に比べて寂れている感じ。
True Coffee
デジタルゲートウェイの1階にはTrue Coffeeが入居しており、ここへはよく通っていた。
お気に入りの滞在先であるバイヨークスカイホテルからも通えない距離ではないし、サイアムという場所にあって雰囲気も嫌いじゃないからである。
バンコクのおすすめwifiスポットにも書いたけど、ここでパソコン作業中に「日本人ですか?」と話しかけられた。
デジタルゲートウェイにあるだけに、ここにいる子は日本への興味が高い子が多いと思う。
日本文化の発信地として
このショッピングモールのほとんどが日本関連であり、実際に店名や商品名でが日本語であることから、非常に日本との繫がりを意識し易い場所というのは想像出来ると思う。
客のほとんどが10代と思われる非常に若い世代で、この世代に食い込めるというのは将来を見据えた場合、マーケティング上非常に重要な拠点である。
ただ、観光客の日本人の目からしたら、特別な商品の扱いがあるわけでもなく、こちらから積極的に話かけなければ店員や客とコミュニケーションが存在することも無いだろう。
MBKの方が電化製品の品揃えもいいし、マニア向けの商品も基本は日本から仕入れたものだ。
タイに住んでいる日本人も、観光客の自分達が行く利点も現状あまり感じられない。
ただ、イベントスペースでのイベントは毎回それなりの盛り上がりを見せていることも確か。
今後は日本の資本がもっと入って、日本にクオリティを近づけたお店や商品の扱い、日本人観光客も楽しめる言語交換のためのコミュニティーの場(出会いの場になりそうだけど)として、展開していってほしいと個人的には思っている。