クーデター下のタイ情勢。タイ旅行は大丈夫?

2014 Thai coup
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クーデターによるタイ情勢の変化

ご存知の通りタイでは2014年5月22日、国軍によるクーデターが起こった。その時自分は近日中のタイへの渡航を予定しており、ニュースサイトやソーシャルメディア、現地の友人などから情報を収集した。

 

状況によっては渡航を延長することも考えていたが、懸念されていたタクシン派と軍の衝突が回避されるような動きもあり、予定通り渡航する。危険は少なく、楽しみにしていたタイ旅行をキャンセルにする事はないと判断したわけである。

 

クーデターによるタイ旅行への影響

Thai Coup Bangkok May 2014
www.flickr.comより

 

6月中に4週間程度滞在したが、一番クーデターの影響を感じたのは夜間外出禁止令の存在であった。6月上旬はゴーゴーバーやディスコも22時までの営業に制限され、盛り上がりにイマイチかける部分があった。ただ、夜間外出禁止令は6月14日には解除され、徐々に夜のお店の営業時間も延長されていった。

 

夜間外出禁止令の影響は大きかったが、それ以外についてはほとんど平常時と変わらないタイの姿がそこにあった。むしろ、今年の2−3月の反タクシン派デモの時の方が悲惨な事件もあったし、反タクシン派の集会や座り込みが至る所にあり緊迫していたように思える。

 

一番予想外だったのは、クーデター中にも関わらずタイ国軍の姿が街中でほとんど見なかったという点である。渡航前は危険度は少ないとはいえ、タイ国軍の姿が街のあちこちで散見されるだろうと勝手に思っていた。国軍兵士を見たのは、パタヤからバンコクへバスで移動していた時ぐらいだ。

警察の姿はポツポツ見えたけど、夜間のバーの営業が制限された以外は通常時とほとんど変わらないタイの街がそこにはあった。

 

夜間外出禁止令が解除された今となっては、表面上も実質的にもタイ旅行が制限されたりするようなことはないように思える。

 

航空券の最安値

タイでクーデターが起こったことにより、旅行やビジネスでの渡航をキャンセルした人は多い。実際ニュースでタイのクーデターが騒がれた当初から渡航キャンセルのニュースも出てきていた。

 

そこでクーデターから数日後の航空券の最安値の値段を見たところ、驚いた事に、東京及び大阪からバンコクへの直通便で3万円以下という値段になっていた。直通便で3万円以下になる事は平常時ではまず無い事である。経由便でもそのぐらいの値段だった。

 

現在も値段を見る限りでは少々安くなっているように感じるが、当初のような大きな価格差は無い。

 

ホテルの料金

Baiyoke Tower II Ratchaprarop
タイで一番高いビルであるバイヨーク・スカイタワー。

 

現在バイヨークスカイホテルの価格(クリックと日付入力で価格のチェック)も若干安くなっている。バイヨークスカイホテルに関する記事はバンコクで一番の高層ビルにあるホテルへの宿泊レポートを参考に。

 

自分はいつもタイ滞在前半のホテル予約は渡航前に行う。そのホテルの予約も渡航1週間ぐらい前にするのだが、6月の前半分はクーデターが起きてすぐだった事もあり、全体的に価格は3割程度安くなっていたように思えた。

 

後半分の予約を6月上旬辺りからしていくと徐々に価格は戻っていき、直近で1週間後のホテルの値段を見る限りでは7月というそこそこの旅行シーズンにも関わらずオフシーズンよりちょっと安い値段になっている。調べてみると価格帯の高い4星以上のホテルが特に影響を受けているようで、少々高いホテルに泊まるにはチャンスのように思える。

JW マリオット ホテル バンコク(JW Marriott Hotel Bangkok)など最高の立地にある高級ホテルなどが狙い目かもしれない。

 

ゴーゴーバーの状況

Alcatraz Pattaya GoGo Bar
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チップの相場は上げ止まり、もしくは若干下がっていたように思える。バンコクでは、以前はショートが2500~3000だったのに、今回は2000~2500という子も結構いた。3ヶ月前にバンコクのそれなりに有名なゴーゴーバーで日本人好みの子が2000と答える事は無かったにも関わらずである。

 

ロングは時間帯に寄っても価格は異なるが、有名店かつ日本人好みの場合、以前は5000が普通だった(ロングの値段は0時以降など、遅い時間帯になればなるほど安くなる傾向にある)。しかし、今回は4000B~と答える子もおり、上がる一方だったチップも上げ止まっている状態である。

 

ゴーゴーバー情報に関しては、タイのゴーゴーバー情報のまとめとその記事内にある各リンクを参考に。

 

夜の世界では観光客の激減で物価に下げ圧力が働いているようで、普段から客入りの少ないパッポンなどはより女の子、客引きが積極的だったような気がする。女の子の数やレベルもそれほど落ちているようには思えない。バンコク、パタヤともに20時~21時台はそれなりにレベルの高い子も混じっており、お得な状態が続いている。

ただ、日本人旅行者が急増すると思われる8月のお盆以降ではこの傾向に歯止めがかかってくる可能性は否定出来ない。

 

日本人の数

日本人は有名ゴーゴーバーでも溢れるほどはいなかったけど、クーデターにも関わらず相変わらず多かった。もっと少なくなるものかと思ってたが、自分と同様に予定通り来る事を抑えられなかった人か、元々のタイ滞在者だろう。

 

ソイLKメトロやパッポンなど、メジャーでなかったり、少々寂れている繁華街ではさすがに少数だけれども、夜遊びしたい日本人の数にはそこまで変化無いようである。

 

タイ旅行は安全か?

on the summit of n. traveler, baxter state park, maine
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今タイへ旅行することは安全かどうか?これからタイへ旅行する人は多分この事が一番気になるところだろう。特に初めてタイへ行く人は気になってしょうがないはずだ。

 

まず、クーデターが起こったことにより発生した事件の数から言えば、デモの時以上の大きな事件はなく安全だといえる。自分はクーデターが起こってから、4週間程度タイに滞在しているが、クーデターの影響から生じた危険などには遭遇していない。

ただ、軍政で情報が制限されていることから必ずしもいま出ている情報が全てとはいえない。

 

また、大きな事件が本当に無いとしても、「今タイへ旅行しても安全です。」と断言する人はいないだろう。何か事件があっても責任を取ることが出来ない以上、「安全です。」と断言する事は非常に無責任であるといえる。

 

やはり、タイ国軍とタクシン派との対立が解決しない限り大きな衝突が起こる懸念はある。詳しくはタイでクーデターが起こった理由と経緯をわかりやすく説明する。の記事を見てもらうとして、タイ国軍が今回のクーデターで是が非でも行いたいのがタクシン一派を政治から排除する事である。こうしたタクシン派排除の動きを見せたらタクシン派は大きく反発するだろうし、軍が大きな動きを見せる前にタクシン派が動く可能性もある。

 

実際、2014年6月24日にはタクシン派前内相が反軍政組織の設立をしている。

反軍政組織設立「ユーチューブ」で宣言
http://mainichi.jp/select/news/20140625k0000m030089000c.html

 

こうした混乱が収まるのはせめてクーデターが収束してからだといえるが、軍部によると民政への移管には1年以上かかるとしている。

軍政長期化に反発も タイ、民主化へ3段階行程表
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140601/asi14060111400003-n1.htm

ということは、クーデター中のタイへの渡航は避けようと考えている場合、タイへの渡航は少なくとも1年以上先になるということである。そのぐらいタイへの渡航を我慢できるのであれば問題ないだろう。

 

また、安全性が完全に保証されるということは海外旅行ではほとんどありえないことでもある。日本以外の海外は基本的に治安は良くない。従って、クーデターが起こっていなくとも危険性が全くないとは言えないのである。

参考:タイの治安。日本人が巻き込まれる犯罪とタイ特有の事情

 

タイの情勢は、この記事を書いている2014年7月3日現在は安定している。それでも、タイへの渡航を安全と断言することは出来ない。結局タイへ行くかどうかは、自分の判断の下、自己責任で決めるしか無いのである。

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